GAフコイダンって?

仮根(ガニアシ)だけに含まれる昆布特有のフコイダン 昆布の栄養素の最も注目されるものとして、昆布特有のフコイダンという成分があります。

フコイダンは昆布などの褐藻類
(海藻類・昆布・ワカメ・モズク)の
両面に付着しているヌメリ成分に多く含まれ、 本体を汚れや細菌、ウイルスから守る為にある 防御システムの一つで水溶性食物繊維です。

昆布の仮根(ガニアシ)には 特にフコイダンが豊富に含まれていることが知られています。

昆布仮根(ガニアシ)には各種フコイダンの他特にLフコイダンとGAフコイダン、ステロール酸化体を含有しています。】
フコイダンはフコースを主構成糖として硫酸やウロン酸が結びついた多糖類です。多糖類と呼ばれるように、糖が複雑にからみあった化学構造をしています。
同じフコイダンでも種類・構造・抽出方法により活性が異なります。
(種類でいうと昆布由来・モズク由来・メカブ由来などがあげられます。)

フコイダン含有量の比較
  GA-フコイダン L-フコイダン
ガニアシ 2.8% 2.4%
昆布全体 - 1.9%
根コンブ - 1.9%
  • Fフコイダン   硫酸化フコースが主体
  • Uフコイダン   硫酸化フコースとグルクロン酸とマンノースとの結合
  • Gフコイダン   硫酸化フコースとガラクトースの結合
  • Lフコイダン   硫酸化フコースとガラクトースの結合
  • GAフコイダン 硫酸化フコースとガラクトースとキシロースとマンノースとグルコースの結合

※Lフコイダンは昆布の仮根に含まれているほか、昆布の葉状体(葉)、根昆布(葉状体の最下部)、葉柄(茎)にも含まれています。

◆フコイダンの発見

1913年

H.Z.キリン(スウェーデン)によって発見されました。

1996年

日本癌学会でフコイダンの三大有用性(『アポトーシス誘導作用』『新生血管抑制作用』『免疫賦活作用』)の発表以来注目を集めるようになってきました。

期待される効能&効果 抗がん抗腫瘍作用 抗腫瘍効果・活性/ATL(成人T細胞白血病)
免疫力強化作用 NK細胞活性作用/ヒトNK細胞活性/免疫賦活作用
アポトーシス誘導作用  
新生血管抑制作用  
血液凝固阻止作用  
コレステロール低減作用 体重増加抑制/血清コレステロール低減/血清中性脂肪低減作用
血圧上昇抑制作用  
血糖値上昇抑制作用 高血糖抑制作用
抗ピロリ菌抗潰瘍胃部不快感改善作用 良性であれば1週間で菌をなくすことができる
抗アレルギー作用 花粉症アトピー等のアレルギー緩和作用
抗ウイルス抗菌作用  
抗酸化作用 フコイダン抗酸化作用
育毛作用  
肌の保湿作用  
体重増加抑制  
腸内環境改善作用  
肝機能向上作用  
抗HIV作用  
その他 運動負荷による機能性

◆フコイダンの働きに欠かすことのできない硫酸基

フコイダンは様々な物質からなる多糖体で硫酸基が加わることで効率よく機能することが研究結果から明らかになっています。硫酸基は人の胃の中に存在しており胃粘膜の粘質性の成分です。 フコイダンがヌルヌル成分を作り出して人の粘膜となじみやすい特徴であるのはフコイダンに硫酸基が存在するからです。 現代、胃の弱い人が増えています。フコイダンは胃の粘膜に吸着し粘膜を保護し、そのまま浸透してフコイダンの成分である硫酸基が炎症部分の胃粘膜の細胞を再生させていきます。
胃の弱い人がフコイダンを多く含む食品を毎日食べることで、炎症を起こしている部分に働きかけます。

◆アルギン酸の有用性

昆布の表面のヌメリ成分で粘質の多糖類と呼ばれる水溶性食物繊維が血圧を下げることは多くの臨床実験で明らかにされており、もっとも知られている昆布の効能です。 さらに昆布に含まれる多糖類のアルギン酸とフコイダンが代表的なものでこのアルギン酸にも様々な生活習慣病を改善する働きが認められています。 また、アルギン酸の安全性はFAO/WHOで評価され、安全な物質のため医薬品では錠剤の崩壊剤や胃壁の保護剤として用いられたり、化粧品原料として保水作用の目的で利用されています。

■高血圧改善作用

高血圧の原因はさまざまですが、塩分摂取の過剰があげられるかと思います。 アルギン酸はそれにふくまれるカリウムの働きで、腸内で塩分(ナトリウム)と結合し便と一緒に排出する働きがあります。 このため、高血圧の予防や改善に役立つものと考えられます。
また、発ガン性物質やダイオキシンまでも排泄する働きがあることがわかっています。

■血中コレステロールの吸着・排泄促進

アルギン酸は塩分(ナトリウム)と同様に悪玉コレステロールを吸着し排出する働きがあります。 このため、動脈硬化や高脂血症、胆石の予防につながるものと考えられます。

■糖尿病予防やダイエット効果

アルギン酸は糖分を吸着して排泄する働きもあります。 余分な糖分の吸収を抑えるため肥満や糖尿病予防・改善に役立つものと考えられます。 昆布の仮根(ガニアシ)にはアルギン酸も含め、食物繊維が食している昆布の1.7倍も多く昆布や根昆布に比較にならない効果が期待できるものと思われます。